こころゆく‐ばかり【心行く許り】
[副]「心行く迄(まで)」に同じ。「休日を—楽しむ」
こしかた‐ゆくすえ【来し方行く末】
[連語] 1 過去と未来。「眠られぬ儘に—を思い回(めぐ)らせば回らすほど」〈二葉亭・浮雲〉 2 通り過ぎてきた方向と、これから行く方向。「はるばる一通りは—野原なり」〈とはずがたり・四〉
こし‐じ【越路】
北陸道の古称。越の国へ行く道。「恐(かしこ)みと告(の)らずありしをみ—の手向(たむけ)に立ちて妹(いも)が名告りつ」〈万・三七三〇〉
こ・す【越す/超す】
[動サ五(四)] 1 (越す)ある物の上を通り過ぎて一方から他方へ行く。また、難所や障害となるものを通って、その先へ行く。「塀を—・す」「難関を—・す」「峠を—・す」 2 数量・程度がある基準以...
こ‐ぞう【小僧】
1 仏門に入って、まだ修行中の男の子。年少の僧。雛僧(すうそう)。「門前の—習わぬ経を読む」 2 商店などで使われている年少の男の子。でっち。「紙問屋の—に行く」 3 年少の男子を見下していう語...
去年(こぞ)今年(ことし)
1 新年にあたり、年去り年来る時の流れに対する感慨を表した言葉。行く年来る年。《季 新年》 2 去年と今年。「—はさはる事ありて怠りけるかしこまり」〈源・澪標〉
こっち‐とら【此方人等】
[代]一人称の人代名詞。複数にも単数にも用いる。われわれ。われ。こちとら。「大事にしてもらわれれば、—も奥山へ行くけえど」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉
こと‐ごと【悉/尽】
《「事事(ことごと)」の意から》あのことも、このこともすべて。あるもの全部。あるかぎり。副詞的にも用いる。「夜はも夜の—昼はも日の—」〈万・一五五〉 「はたこらが夜昼といはず行く道を我は—宮道(...
こと‐と・う【言問ふ/事問ふ】
[動ハ四] 1 物を言う。口をきく。「—・はぬ木すら春咲き秋づけばもみぢ散らくは常をなみこそ」〈万・四一六一〉 2 言葉をかける。親しく言い交わす。「み空行く雲にもがもな今日行きて妹(いも)に—...
小糠(こぬか)三合(さんごう)あるならば入(い)り婿(むこ)すな
男はわずかでも財産があるなら、他家へ入り婿せず、独立して一家を構えよ。男は自立の心構えを持つべきであることのたとえ。また、入り婿の苦労の多いことのたとえ。小糠三合持ったら養子に行くな。