は‐とう【波濤】
大きな波。大波。「万里の—を越えて行く」
はなずり‐ごろも【花摺り衣】
花摺りにした衣。すりごろも。「萩の上の露もとまらで行く人を—かへれとぞ思ふ」〈待賢門院堀川集〉
はな‐の【花野】
花の咲いている野。特に、秋草の咲く野。《季 秋》「極楽に行く人送る—かな/荷風」
はな‐むけ【餞/贐】
《「馬の鼻向け」の略》旅立ちや門出を祝って、別れて行く人に金品・詩歌などを贈ること。また、その贈り物。餞別(せんべつ)。「—の言葉」
はな・る【離る】
[動ラ四]「離れる」に同じ。「大君の命恐(かしこ)み愛(うつく)しけ真子が手—・り島伝ひ行く」〈万・四四一四〉 [動ラ下二]「はな(離)れる」の文語形。
はにゅう【埴生】
1 埴のある土地。また、埴土。「草枕旅行く君と知らませば岸の—ににほはさましを」〈万・六九〉 2 「埴生の小屋」の略。「旅の空なれぬ—の夜の床(とこ)わびしきまでにもる時雨かな」〈金槐集〉
は‐ばた・く【羽撃く/羽搏く】
[動カ五(四)] 1 鳥などが両翼を広げて上下に動かす。「鷲が大きく—・く」 2 実力をつけて、広い社会に出て行く。「国際人となって世界に—・く」 [可能]はばたける
はふ・る【溢る】
[動ラ四]あふれる。「射水(いみづ)川雪消(ゆきげ)—・りて行く水の」〈万・四一一六〉
はやかわ‐の【早川の】
[枕]はやく流れ行く意から、「行く」にかかる。「—行きも知らず」〈万・三二七六〉
はや‐ぶね【早舟/早船】
《「はやふね」とも》 1 船足の速い舟。急いでこいで行く小舟。 2 昔の軍船。2梃(ちょう)から80梃立てで、軽快で船脚が速い。