あん‐どう【行灯】
「あんどん(行灯)」に同じ。「—の光で少し縫物をして居ますと」〈蘆花・不如帰〉
あん‐どん【行灯】
《「あん(行)」は唐音》小型の照明具。木などで枠を作って紙を張り、中に油皿を置いて点灯するもの。あんどう。
あんどん‐くらげ【行灯水母】
アンドンクラゲ科の腔腸動物。傘は幅約3センチの立方形で、寒天質は硬く、無色透明。4本の触手には毒があり、刺されると痛い。夏に出現。たこてれれん。いら。
あんどん‐ばかま【行灯袴】
《形が行灯に似るところから》襠(まち)のない袴。
あんどん‐べや【行灯部屋】
昼のうち行灯をしまっておく暗く狭い部屋。江戸時代の遊里では、遊興費を払えない客を閉じ込めておくのにも使われた。