のし‐ひとえ【伸し単衣】
糊(のり)をつけ、火熨斗(ひのし)をかけて張った練り絹の薄い単衣。「—も同じく透きたれど」〈能因本枕・三二〇〉
のり‐の‐ころも【法の衣】
出家した人の着る衣服。法衣(ほうえ)。「同じ年契りしあれば君が着る—をたちおくれめや」〈千載・雑中〉
はく‐い【白衣】
1 白い衣服。特に、医師・化学者・美容師などが着る白色の外衣。びゃくえ。 2 ⇒びゃくえ(白衣)
はく‐え【白衣】
1 ⇒はくい(白衣) 2 ⇒びゃくえ(白衣)
はく‐の‐きぬ【帛の衣】
白の練り絹の縫腋(ほうえき)の袍(ほう)。古くは天皇の正装であったが、嵯峨天皇以後、神事に用いる。帛の御装束(おんしょうぞく・みそうぞく)。帛の御袍(ごほう)。
は‐ごろも【羽衣】
1 天女が着て、自由に空中を飛行するといわれる衣。天(あま)の羽衣。 2 鳥や虫の羽。 3 半翅(はんし)目ハゴロモ科とその近縁の科の昆虫の総称。ウンカ類に似るが、前翅(まえばね)が幅広く三角形...
はごろも【羽衣】
謡曲。三番目物。羽衣伝説に取材。漁師白竜(はくりょう)が三保の松原で天人の羽衣を見つけ、これと引き替えに天人の舞を所望する。 箏曲(そうきょく)。組歌。作曲者は北島検校とも牧野検校ともいう。...
はだ‐ぎ【肌着/膚着/肌衣】
肌に直接つける衣類。下着。肌衣(はだぎぬ)。
はですがたおんなまいぎぬ【艶容女舞衣】
浄瑠璃。世話物。3巻。竹本三郎兵衛・豊竹応律らの合作。安永元年(1772)大坂豊竹座初演。三勝・半七の情話を描いたもので、「酒屋」の段が有名。
はないろ‐ごろも【花色衣】
1 咲いている花を衣に見立てた語。また、その花の色の衣。「山吹の—ぬしや誰問へど答へずくちなしにして」〈古今・雑体〉 2 はなだ色の衣。露草で染めた色の衣。移りやすい気持ちをこめて使うこともある...