なか‐ゆい【中結ひ】
衣服の裾を引き上げるなどして腰帯を結ぶこと。また、その帯。「僧正、—うちして」〈宇治拾遺・一四〉
なが‐いも【長芋/長薯】
ヤマノイモ科の蔓性(つるせい)の多年草。塊根は長い棒状になるほか、形は品種によりさまざま。葉は矢じり形で先がとがり、葉のわきにむかごをつける。雌雄異株。夏に白い小花が穂状に咲く。中国の原産。芋を...
なが‐がみしも【長上下/長裃】
江戸時代の武家の礼服。大名・高家(こうけ)・御目見(おめみえ)以上の旗本の通常礼服で、肩衣(かたぎぬ)の下に同じ色や模様の長袴(ながばかま)を着た。
なが‐そで【長袖】
1 洋服で、手首まである丈の袖。また、その服。半袖や七分袖に対していう。「—のブラウス」 2 和服で、普通の丈の袂袖(たもとそで)。また、その和服。筒袖などに対していう。 3 《袖ぐくりをして鐙...
なが‐びつ【長櫃】
1 衣服・調度を入れる形の細長い櫃。棒を通して二人で担ぐ。 2 長方形の炭櫃(すびつ)。長炭櫃(ながすびつ)。
なが・む【詠む】
[動マ下二]《「長む」の意からという》 1 声を長く引く。また、声を長く引いて詩歌などをよむ。「女房の舟中に忍びたる声にて、淀の渡のまだよふかきにと—・められたりし」〈十訓抄・一〉 2 詩歌・俳...
なが‐もち【長持(ち)】
[名](スル) 1 長くよい状態などを保つこと。「—する花」 2 衣服・調度品などを入れる、蓋(ふた)つきの長方形の大きな箱。多く木製。運ぶときは両端の金具に棹(さお)を通して二人でかつぐ。
なき‐ぬら・す【泣き濡らす】
[動サ五(四)]泣いて涙で衣服などをぬらす。「袖(そで)を—・す」
なき‐まさ・る【泣き勝る】
[動ラ四]ますます激しく泣く。「いとど—・りて、あやにくなる気色なれば」〈狭衣・一〉
なぐさめ‐どころ【慰め所】
心の慰めになる所や物事、相手。「限りだになき物思ひは口惜しく、—だにぞなかりける」〈狭衣・二〉