もくらん‐じ【木蘭地】
梅谷渋(うめやしぶ)に明礬(みょうばん)をまぜて染めた狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)などの地。その色は赤みのある黄を帯びた茶色。もくれんじ。むくらんじ。
もこ‐もこ
[副](スル) 1 衣類などが厚くふくらんださま。「—(と)したどてらを着込む」「インナーのせいで肩のあたりが—する」 2 柔らかなものが、次から次に生じるさま。「西の空に雲が—(と)わき出す...
もじ【綟/綟子】
麻糸で織った目の粗い布。夏衣・蚊帳(かや)などに用いる。「三星小紋の布子に—の肩衣」〈浮・永代蔵・五〉
も‐すそ【裳裾】
裳のすそ。衣服のすそ。
もっ‐こう【木香/唐木香】
キク科の多年草。高さ約2メートルに達し、葉は広楕円形。暗紫色のアザミに似た花をつける。インド北部の原産。根には芳香と苦味があり、乾燥させたものを漢方で健胃・整腸薬に用いる。昔は衣服の防虫剤に用いた。
モッサ【mosser】
紡毛織物を縮絨(しゅくじゅう)して起毛したのち、毛羽を少し長めに刈り、ふっくらと毛を立てるように仕上げたもの。保温効果が高いため冬物重衣料によく使われる。
も‐て【以て】
[連語]《「も(持)ちて」の音変化》 1 手段・材料を表す。…によって。…で。「我妹子(わぎもこ)が形見の衣なかりせば何物—か命継がまし」〈万・三七三三〉 2 語調を強めるのに用いる。 →もっ...
もて‐ゆ・く【持て行く】
[動カ四] 1 持って行く。持参する。「薄色の衣の表を解きて…愛宕(おたぎ)に—・きて」〈古本説話集・上〉 2 (他の動詞の連用形に付いて)しだいに…していく。「やうやう赤み—・くも、なかなか色...
もと‐がしわ【本柏】
《「もとかしわ」とも》 1 冬も落葉しないで残った柏の葉。大嘗会(だいじょうえ)のとき、その葉を酒に浸し、神饌(しんせん)にそそいだ。「いその神ふるから小野の—本の心は忘られなくに」〈古今・雑上...
もと‐の‐え【元のえ】
《「衣」の草仮名が漢字の「元」に似ているところから》「え」の字の称。もとえ。