うしのとき‐まいり【丑の時参り】
丑の時(今の午前2時ごろ)に、神社に参り、境内の樹木に憎い人物に擬したわら人形を釘で打ちつけ、相手の死を祈る呪(のろ)い事。白衣で、頭上の鉄輪(かなわ)にろうそくをともし、胸には鏡を下げ、顔やか...
うしろ【後ろ】
1 人や物の正面とは反対の側。また、その方向。 ㋐後方。背後。「—を向く」「—へ順に送る」「駅の—の公園」⇔前。 ㋑背中。「敵に—を見せる」 2 表からは見えない所。物の裏側になっているところ。...
うしろ‐ひも【後ろ紐】
《「うしろひぼ」とも》 1 袴(はかま)の後部につけた紐。 2 着物の後ろに縫いつけ、前に回して結ぶようにした紐。 3 2をつけた衣服を着ている幼いとき。小児期。「姉は父御(ててご)の孫(そん)...
うしろ‐みごろ【後ろ身頃】
衣服の身頃のうち、後ろの部分。⇔前身頃。
うしろめた‐な・し【後ろめたなし】
[形ク]《「なし」は意味を強める接尾語》 1 「うしろめたい1」に同じ。「心ざしありつる郡司の妻を、—・き心つかはん事、いとほしけれど」〈宇治拾遺・九〉 2 「うしろめたい2」に同じ。「遥かにか...
うしろ‐やす・し【後ろ安し】
[形ク] 1 あとのことの心配がない。心残りがない。「行く末の御為もいかに—・からまし」〈狭衣・二〉 2 気遣いがないさま。隠しだてがない。信頼がおける。「継母を—・き者に思ひてあるほどに」〈今...
うす‐あお【薄襖】
薄い無文織物の袷(あわせ)の狩衣(かりぎぬ)。表裏ともに白。
うす‐ぎ【薄着】
[名](スル)寒いときでも衣服を何枚も着込まないこと。「伊達(だて)の—」「—して風邪を引く」⇔厚着。
うすずみ‐ごろも【薄墨衣】
薄墨色に染めた衣服。多く喪服に用いる。「限りあれば—浅けれど涙ぞ袖を淵となしける」〈源・葵〉
うす‐にび【薄鈍】
1 染め色の名。鈍色(にびいろ)の薄いもの。薄いねずみ色。 2 1の色の衣服。喪服・僧服など。「御叔父の服(=服喪)にて—なるも」〈源・蜻蛉〉