あげ‐まさり【上げ優り】
元服して髪上げした顔かたちが、以前に増してりっぱに見えること。⇔上げ劣り。「一の宮の御—のゆゆしさ(=スバラシサ)は」〈狭衣・四〉
あこめ【衵/袙】
1 中古の男子の中着。束帯のときは下襲(したがさね)と単(ひとえ)との間に、衣冠・直衣(のうし)のときには袍(ほう)・直衣と単との間に着用した。打衣(うちぎぬ)。 2 女子の中着。表着(うわぎ)...
あこめ‐すがた【衵姿】
女児が表衣(うえのきぬ)を着ないで衵だけを着ている姿。「童(わらはべ)など、をかしき—うちとけて」〈源・野分〉
あさ‐かげ【朝影】
1 朝日の光。「—にはるかに見れば山のはに残れる月もうれしかりけり」〈宇津保・春日詣〉 2 朝、水や鏡などに映った姿。「—見つつをとめらが手に取り持てるまそ鏡」〈万・四一九二〉 3 《朝日が人影...
あさ‐ぎぬ【麻衣】
1 麻布で作った粗末な着物。「勝鹿(かつしか)の真間の手児名(てごな)が—に青衿(あをくび)着け」〈万・一八〇七〉 2 喪中に着る白い麻の衣服。あさごろも。あさのきぬ。「たへの穂の—着(け)れば...
あさざわ‐おの【浅沢小野】
大阪市住吉区にあった低湿地。カキツバタの名所。浅沢沼。[歌枕]「住吉(すみのえ)の—のかきつはた衣に摺り付け着む日知らずも」〈万・一三六一〉
あさ‐だ・つ【朝立つ】
[動タ四]朝早く旅立つ。「旅衣—・つ人はたゆむなり霧に曇れる明け暮れの空」〈風雅・旅〉
あさ‐はなだ【浅縹】
1 薄い縹色。 2 養老の衣服令で、初位の人の袍(ほう)の色。
あさ‐みどり【浅緑】
1 薄い緑色。 2 養老の衣服令で、七位の人の袍(ほう)の色。
あさ‐むらさき【浅紫】
1 薄い紫色。 2 養老の衣服令で、二位・三位の人の袍(ほう)の色。