くも‐の‐うきなみ【雲の浮き波】
波立っているように見える雲。「風向かふ—立つと見て」〈謡・羽衣〉
くも‐の‐ころも【雲の衣】
雲を天人の衣服に見立てた語。くものきぬ。「天の川霧立ちのぼる織女(たなばた)の—の返る袖かも」〈万・二〇六三〉
クラドスポリウム【Cladosporium】
俗にクロカビと呼ばれる好湿性の真菌。土壌などの自然環境に広く分布する。浴室や結露した壁・窓枠など住居内のさまざまな場所で繁殖し、暗緑色から黒色のコロニーをつくる。衣類・食品・紙などにも発生し、胞...
くりかわ‐の‐くつ【烏皮の履/烏皮の沓】
養老の衣服令で、武官の礼服(らいふく)、文官・女子・武官の朝服に用いると定められたくつ。黒塗りの革製で、つま先を高く反らせたもの。
くり‐だし【繰(り)出し】
1 繰り出すこと。また、繰り出す仕組みに作ってあるもの。「—の釣り竿(ざお)」 2 遊女が娼家(しょうか)から揚屋まで道中すること。「衣装は当風三つ重ね、道中は—の浮き歩み」〈浄・吉野忠信〉
くるったいっページ【狂った一頁】
川端康成原作、衣笠貞之助監督による映画の題名。大正15年(1926)公開の白黒サイレント作品。円谷英一(円谷英二)が撮影補助で参加。精神病院を舞台とする前衛的な作品。
くるみ【包み】
1 くるむこと。また、くるんであるもの。 2 赤ん坊を抱くとき、着衣の上からくるんで防寒・保温などのために用いるもの。多くはかいまきに似て、袖(そで)がない。おくるみ。くるみぶとん。
くるわ‐もよう【郭模様】
遊里で流行した衣服の模様。
くれない‐におい【紅匂】
襲(かさね)の色目の名。襲の衣の上から下へ紅をしだいに濃いものから薄いものとする。くれないのにおい。
くれない‐の‐うすよう【紅の薄様】
1 紅色の薄手の鳥の子紙。「—に、こまやかに書きたるべしと見ゆ」〈源・浮舟〉 2 襲(かさね)の色目の名。襲の衣の上から下へ紅をしだいに薄くし、下の2枚を白としたもの。