うちがい‐ぶくろ【打ち飼ひ袋】
1 打ち飼い1を入れる筒状の底のない長袋。うちがえぶくろ。「いでいで犬をつけんとて、腰に下げたる—を」〈虎明狂・餌差〉 2 昔、旅人などが、食糧や金銭その他貴重品を入れて腰に巻きつけた袋。うちが...
うで‐ぶくろ【腕袋】
毛糸などで袋状に編んで、保温のために腕にはめるもの。うでぬき。
うわざし‐ぶくろ【上刺(し)袋】
昔、貴族が外出の際、衣服などを入れて従者に持たせた袋。綾や錦(にしき)で作られた袋の側面に上刺しをしたもの。底は円形または四角で、口のかがりにひもを通して締める。
エチケット‐ぶくろ【エチケット袋】
嘔吐(おうと)物を受けるための袋。乗り物酔いなどで、吐き気をもよおした際に用いる。
え‐ぶくろ【餌袋】
1 鷹狩りに際して携行した、鷹のえさや獲物を収める竹かごなどの容器。のちには、弁当などを入れて携行した。えふご。 2 魚・鳥の胃袋。また、人の胃袋を卑しめていった語。
えんめい‐ぶくろ【延命袋】
1 福の神の持つ宝の袋。腹をふくらませ口をくくってあるもの。 2 油揚げの袋に、鶏のひき肉やシイタケなどの入った煎(い)り豆腐を詰め、油で揚げてから煮込んだもの。
おおいり‐ぶくろ【大入り袋】
興行場などで、客が大入りのとき、関係者に慰労と祝儀を兼ねて出すお金を入れた袋。表に「大入」と記す。
おおつ‐ぶくろ【大津袋】
茶の湯で、中棗(ちゅうなつめ)を入れる紫縮緬(ちりめん)または茶縮緬の袋。千利休の工夫という。
おふくろ
田中千禾夫の処女戯曲。昭和8年(1933)「劇作」誌に発表。1幕。同年、築地座にて初演。昭和30年(1955)久松静児監督により映画化。
お‐ふくろ【御袋】
自分の母親を親しんでいう語。古くは敬称として用いたが、現在では主に男性が、他人に対して自分の母をいうのに用いる。⇔親父(おやじ)。 [補説]作品名別項。→おふくろ