かく‐おび【角帯】
男帯の一。厚地に織り、幅9センチ、長さ4メートルくらいの単(ひとえ)や袋織りにしたもの。博多織が主で、礼装の袴(はかま)下に締めることが多い。
かくし【隠し】
1 隠すこと。隠してあること。「—財産」 2 衣服に縫いつけた、物を入れる袋。ポケット。 3 外敵などからの守りとなるもの。また、守る人。「是を中区(うちつくに)の—となせ」〈成務紀〉
か‐ぐう【仮寓】
[名](スル)仮に住むこと。また、その家。仮住まい。寓居。「最初の一月ほどは時雄の家に—して居た」〈花袋・蒲団〉
かけ‐ごう【掛(け)香/懸(け)香】
調合した香を絹の小袋に入れたもの。室内にかけたり、女性が懐中したり、ひもをつけて首にかけたりした。におい袋。《季 夏》「—や派手な浴衣の京模様/碧梧桐」
かけ‐まもり【掛(け)守り/懸(け)守り】
錦(にしき)のきれで筒形に作った袋に神仏像や守り札を入れ、ひもで胸にかけるようにしたお守り。平安中期ごろからみられ、上流の女性が用いた。
かさい‐きゅうじょぶくろ【火災救助袋】
高層建築物での火災のとき、避難するのに用いる布製の筒状の用具。窓などに取り付けて地上に斜めに垂らし、中を滑り降りる。救助袋。
かさ‐いた【笠板】
戸袋などの上にかぶせる板。
かさ‐ぶくろ【傘袋/笠袋】
中世以降、旅行などのときにかさを入れて持ち運ぶための袋。持ち主の身分などによって、材質・装飾などに区別があった。
か‐しょ【華胥】
《「華胥の国」の故事から》昼寝。午睡。「苦もなく自分を—に誘って」〈花袋・重右衛門の最後〉
か‐すい【火水】
1 火と水。つらく困難な状況などにもたとえていう。水火。「同じくは—の中へ飛び入っても」〈紅葉・多情多恨〉 2 性質の相反するもののたとえ。「精神上の—の争いも」〈花袋・描写論〉