そでがさ‐あめ【袖笠雨】
袖笠でしのげるほどのわずかな雨。「—のやどりにも心とどめぬかり枕」〈浄・歌念仏〉
そで‐ガッパ【袖ガッパ】
袖をつけ、和服仕立てにしたカッパ。→カッパ
そで‐がらみ【袖搦み】
江戸時代、罪人などを捕らえるのに用いた三つ道具の一。長い柄の先にたくさんの鉄のとげをつけ、犯人の袖などに絡ませて引き倒した。錑(もじり)。狼牙棒(ろうげぼう)。→刺股(さすまた) →突棒(つくぼう)
そで‐がわら【袖瓦】
切妻屋根などの端に用いる瓦。螻蛄羽(けらば)瓦。
そで‐きり【袖切り】
虹梁(こうりょう)の両端部の、斜めに薄く欠き取った部分。
そで‐ぎちょう【袖几帳】
袖で顔をおおい隠すこと。袖を几帳に見立てていう語。そでのきちょう。「さて後に—など取りのけて」〈能因本枕・八六〉
そで‐ぐくみ【袖包み】
袖で包むようにすること。「怪しき物に、火をただほのかに入れて、—に持たり」〈源・末摘花〉
そで‐ぐくり【袖括り】
狩衣(かりぎぬ)・水干(すいかん)・直垂(ひたたれ)などの袖口に、長短交互に通した緒(お)。初めは行動に便利なようにこの緒をくくったが、のちには一種の装飾となった。袖の下に垂れた緒の先は露(つゆ...
そで‐ぐち【袖口】
袖の端の、手首が出る部分。
そで‐ぐり【袖刳り】
洋服の身頃(みごろ)で、袖をつける部分のくり。アームホール。