なごり‐の‐そで【名残の袖】
別れの心残りを惜しむことのたとえ。なごりのたもと。「さらばよ友人、—を招く尾花のほのかに見えし跡絶えて」〈謡・松虫〉
夏(なつ)の小袖(こそで)
小袖は冬着であるところから、時節外れで不用な物のたとえ。
夏(なつ)も小袖(こそで)
「戴(いただ)く物は夏も小袖」の略。
ねじ‐そで【捻じ袖】
⇒巻袖(まきそで)
は‐そで【羽袖】
羽衣の袖。また、袖を羽に見立てていった語。「日かげにもしるかりけめやをとめごがあまの—にかけし心は」〈源・少女〉
はた‐そで【端袖/鰭袖】
袍(ほう)・狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)などで、袖幅を広くするため、袖口にもう一幅(ひとの)または半幅つけ加えた袖。
はなみ‐こそで【花見小袖】
花見に女性が着るはでな小袖。花見の席で、木にわたした紐(ひも)にかけ並べ、幕の代わりとした。
はれこそで【晴小袖】
大塚楠緒子の作品集。明治39年(1906)刊。「離鴛鴦」など自作の小説・戯曲のほか、メーテルリンクの戯曲「タンタジルの最期」など海外文学作品の翻訳を収める。
はん‐そで【半袖】
1 洋服で、ひじくらいまでの長さの袖。また、その衣服。「—のブラウス」 2 和服で、半幅(はんはば)の袖。肌ジュバン・野良着などに付ける。
ひら‐そで【平袖】
⇒広袖(ひろそで)1