ひろ‐そで【広袖】
1 袖口の下を縫い合わせない袖。長襦袢(ながジュバン)・丹前・夜着などに用いる。平袖(ひらそで)。 2 鎧(よろい)の袖の一種。下方が広くなったもの。
ふり‐そで【振袖】
1 丈の長い袖。また、その袖のついた、未婚女性の礼装用長着。昔は元服前の男女が用いた。 2 年ごろの娘。「その—めは長門之介に許婚(いひなづけ)の桐姫」〈伎・韓人漢文〉
まえ‐そで【前袖】
牛車(ぎっしゃ)・輿(こし)などの前方の出入り口の左右に張り出した部分。
まき‐そで【巻袖】
和服の袖形の一。広袖の袖口を残し、下部を三角に折って仕立てたもの。仕事着・はんてんなどに用いる。三角袖。捻(ね)じ袖。
ま‐そで【真袖】
左右の袖。両袖。「—もち床(とこ)打ち払ひ君待つと居りし間(あひだ)に月傾(かたぶ)きぬ」〈万・二六六七〉
まる‐そで【丸袖】
着物の袖形の一。袂(たもと)が丸くなっている袖。
みどり‐の‐そで【緑の袖】
《六位の者が緑の衣(ころも)を着ていたところから》六位の異称。→位階
むらさき‐の‐そで【紫の袖】
四位以上の人が着用した袍(ほう)のこと。→位階
もえ‐そで【萌え袖】
セーターやアウターなどを、袖口から手を完全に出さずに着ること。また、そのように着る大きめの衣服や袖丈の長い衣服の袖。 [補説]幼く見えることで、見る者に「萌え」の気持ちを起こさせるところから。
貰(もら)う物(もの)は夏(なつ)も小袖(こそで)
貰うものならば、その季節には不要な綿入れであってもよい。人から貰うものならば、なんでもよい。戴くものは夏も小袖。