かたぎぬ‐ばかま【肩衣袴】
肩衣と半袴を着用すること。江戸時代の武士の通常礼装。
かた‐ばかま【片袴】
1 両脚に分かれる袴の片方の脚。 2 山伏などが用いる短い袴。旅行用の下にはく短い袴とも。
かりぎぬ‐ばかま【狩衣袴】
狩衣と、それにつける指貫(さしぬき)の袴。また、その上下がそろったもの。「青鈍(あをにび)の—着たる男」〈今昔・二二・七〉
かり‐ばかま【狩袴】
地下(じげ)の官人が狩猟のときにつけた括(くく)り袴。貴族のものより幅が狭い。奴袴(ぬばかま)。
かわ‐ばかま【革袴】
染め革や燻(ふす)べ革などで作った袴。
がん‐こ【紈袴】
1 白練りの絹で仕立てたはかま。昔、中国で貴族の子弟が着用した。 2 貴族の子弟。特に、柔弱な者をいう。紈袴子(がんこし)。
きょうげん‐ばかま【狂言袴】
狂言で、太郎冠者および商人・百姓などの役のつける袴。紋散らしの模様がある。半袴。
きり‐ばかま【切り袴】
丈が足首までの、ごく普通に見られる袴。小口袴。半袴。→長袴(ながばかま)
くくりお‐の‐はかま【括り緒の袴】
裾に通した緒で裾口をくくるようにした袴。指貫の古い形とされる。
くくり‐ばかま【括り袴】
裾口にひもを通してくくり、すぼめた袴。指貫・狩袴など。「其の身は玉だすきをあげて—利根(りこん)に、烏帽子(えぼし)をかしげに被(かづ)き」〈浮・永代蔵・四〉