ゆうそく‐もんよう【有職文様】
平安時代以来、公家階級で装束・調度などに用いられた伝統的文様。他の分野の文様と区別して、近世以降この名でよばれる。小葵(こあおい)・窠文(かもん)・幸菱(さいわいびし)・三重襷(みえだすき)・唐...
ゆ‐だち【結裁】
装束の袖付けの脇を縫わずにあけておくこと。また、その部分。「何色にか色ある御衣(おんぞ)どもの—より多くこぼれ出でて」〈大鏡・伊尹〉
よそい【装い/粧い】
[名](スル) 1 身なりを整えたり、身を飾ったりすること。また、その装束や装飾。「農家の婦人の—したる媼ありて」〈鴎外訳・即興詩人〉 「何ばかりの御—なく、うちやつして」〈源・花散里〉 2 ...
わか‐きんだち【若公達/若君達】
年の若い公達。「殿上人、—、狩装束、直衣などもいとをかしうて」〈枕・三五〉
わき‐い・ず【湧き出づ/涌き出づ】
[動ダ下二] 1 「わきでる1」に同じ。「土裂けて水—・で」〈方丈記〉 2 「わきでる2」に同じ。「—・づる涙の川はたぎりつつ」〈宇津保・嵯峨院〉 3 「わきでる3」に同じ。「優なる女房うち使ひ...
わらわ‐そうぞく【童装束】
公家や武家の子供の装束。細長(ほそなが)・汗衫(かざみ)・半尻(はんじり)・水干(すいかん)など。わらわしょうぞく。
わらわ‐べ【童部】
1 子供。子供たち。「—のかしらばかりを洗ひつくろひて」〈枕・五〉 2 まだ子供である妻。自分の妻をへりくだっていう語。「これはその後、相添ひて侍る—なり」〈大鏡・序〉 3 子供の召使い。「姫宮...