かわ‐ごろも【皮衣/裘】
1 毛皮で作った衣。かわぎぬ。 2 僧衣。また、僧。「山深く行ふ僧の—よものかせぎもきてなれにけり」〈藻塩草・一四〉
きゅう【裘】
[音]キュウ(キウ)(漢) [訓]かわごろも 獣の毛皮で作った衣服。皮ごろも。「裘葛(きゅうかつ)/狐裘(こきゅう)」
きゅう‐かつ【裘葛】
1 皮衣と葛(くず)かたびら。冬の衣と夏の衣。 2 寒暑の移り変わり。1年間。
きゅう‐かつ【裘褐】
1 皮衣と、粗い毛織りの衣服。 2 質素な衣服。
裘葛(きゅうかつ)を易(か)・える
冬と夏を経過する。1年の月日が過ぎる。
きゅう‐たい【裘代】
僧服の一。法皇・門跡(もんぜき)および公卿で出家した人が、主として参内のときに着用する。俗人の直衣(のうし)に相当する。
け‐ごろも【毛衣/裘】
1 毛皮で作った防寒用衣服。かわごろも。《季 冬》「—を脱げば真肌のあらはなり/虚子」 2 鳥の羽毛で作った衣服。羽衣(うい)。