こう‐こ【後顧】
1 後ろを振り返って見ること。 2 あとあとを気遣うこと。「—の老父母を以て…或は戦死し、或は大傷す」〈独歩・愛弟通信〉
首(こうべ)を回(めぐ)ら・す
振り返って見る。振り向く。転じて、過去を振り返る。「昔日(せきじつ)の出来事に—・す」
こう‐らん【高覧】
相手を敬って、その人が見ることをいう語。「御—に供する」
こころ‐さわぎ【心騒ぎ】
心が落ち着かないこと。むなさわぎ。「見るからに—のいとどまされば、言少なにて」〈源・浮舟〉
こころ‐づ・く【心付く】
[動カ五(四)] 1 気がつく。考えが回る。「今更のように—・いて見ると」〈藤村・旧主人〉 2 失っていた意識を取り返す。正気づく。「はっと—・いて我に返れば」〈露伴・椀久物語〉 [動カ下二...
心(こころ)に付(つ)・く
(「付く」が四段活用の場合)気に入る。心にかなう。「かたちはしもいと—・きて、つらき人の慰めにも見るわざしてむやと思ふ」〈源・少女〉 (「付く」が下二段活用の場合)心を寄せる。関心をもつ。「...
こころ‐ばらし【心晴(ら)し】
憂さ晴らし。気晴らし。「そこで、—に、何気なく塔の奥へ行って見ると」〈芥川・運〉
こころ・みる【試みる】
[動マ上一][文][マ上一]《心見る、の意》 1 実際に効力・効果などをためすために行う。ためしにやってみる。「実験を—・みる」「抵抗を—・みる」 2 試飲・試食をする。「此の飯(いひ)と今の供...
心(こころ)咽(む)・す
悲しみで胸がいっぱいになる。「我妹子(わぎもこ)が植ゑし梅の木見るごとに—・せつつ涙し流る」〈万・四五三〉
こころ‐ゆかし【心行かし】
心が晴れるようにすること。気晴らし。心ゆかせ。「此油画を見るのが一個(ひとつ)の—に思われて」〈紅葉・多情多恨〉