てんじくとくべえいこくばなし【天竺徳兵衛韓噺】
歌舞伎狂言。時代物。5幕。4世鶴屋南北作。文化元年(1804)江戸河原崎座初演。天竺徳兵衛の見聞を題材に、徳兵衛を日本国転覆をねらう謀反人として脚色したもの。
とういしりゃく【島夷誌略】
中国の地理書。1巻。元の汪大淵(おうだいえん)撰。1350年ごろ成立。14世紀の南方諸島の地理・産物・風俗などを実地見聞のうえ記した書。
とうかんきこう【東関紀行】
鎌倉中期の紀行。1巻。作者は鴨長明・源光行・源親行などが擬せられたが未詳。仁治3年(1242)以後に成立。京都から鎌倉に下る旅と、鎌倉滞在中の見聞を、流麗な和漢混交文で記したもの。
とうゆうき【東遊記】
江戸後期の紀行・随筆。正編・続編各5巻。橘南谿(たちばななんけい)著。寛政7〜9年(1795〜1797)刊。天明4年(1784)京都から江戸へ行き、東海・東山・北陸の各道を旅行した時の見聞録。→...
とえん‐かい【兎園会】
文政8年(1825)曲亭馬琴らが発起人となり、好事家が集まって結成した会。見聞を広めるため、珍説・奇談などを持ち寄って話し合った。→兎園小説
とわずがたり【とはずがたり】
鎌倉後期の日記。5巻。後深草院二条作。徳治元年(1306)以後に成立。14歳で後深草上皇の寵(ちょう)を得て、宮廷生活を送ったときの愛欲の記録や、31歳で出家後、諸国を巡った旅の見聞・感想を記し...
にっとうぐほうじゅんれいこうき【入唐求法巡礼行記】
平安初期の中国旅行記。4巻。円仁(えんにん)著。承和5年(838)遣唐使に従って入唐し、承和14年(847)帰国するまでの見聞記。仏教の霊場を遍歴し、仏教教義・交通路・社会風俗などを詳細に記録し...
のうぎょうぜんしょ【農業全書】
江戸中期の農書。10巻、付録1巻。宮崎安貞著。元禄10年(1697)刊。中国の「農政全書」を参考に、著者の体験・見聞により農事・農法を体系的に記述したもの。
はく‐らん【博覧】
1 広く書物を読んだり見聞したりして、物事をよく知っていること。 2 広く一般の人々が見ること。「—に供する」
はだ‐かんかく【肌感覚】
体験や見聞から感じとれること。「—でいうと観光客は数倍に増えた」