けん‐まく【剣幕/見幕/権幕】
怒って興奮しているようす。いきり立った、荒々しい態度や顔つき。「すごい—でどなり込む」「激しい—を見せる」 [補説]もと「けんあく(険悪)」の連声(れんじょう)ともいうが未詳。
けん‐みゃく【見脈】
1 (「検脈」とも書く)脈をみて診断すること。「検温—」「—にして病を指す」〈滑・浮世風呂・前〉 2 外見から推察すること。「旅を歩くが商売といったら、たいてい—でも知れさうなことだ」〈滑・続膝...
けん‐もん【見聞】
[名](スル)「けんぶん(見聞)」に同じ。「人間の同情に乏しい実行も大分—したが」〈漱石・吾輩は猫である〉
けん‐もん‐かく‐ち【見聞覚知】
仏語。六識の働き。見ること(眼識)・聞くこと(耳識)・覚(さと)ること(鼻識・舌識・身識)・知ること(意識)。
けん‐よう【見様】
和歌で、対象をありのままに淡々と詠むこと。また、その歌。
けん‐りょう【見料】
1 何かを見るための料金。芝居見物をするときなどに払う料金。見物料。 2 人相・手相などを見てもらったときに払う料金。
けん‐わく【見惑】
《連声(れんじょう)で「けんなく」とも》仏語。仏教の真理について迷いを覚えること。
げ‐ざん【見参】
「げんざん」の撥音の無表記。「弁少将なども、—ばかりにてまかづるを」〈源・梅枝〉
げん‐ざん【見参】
[名](スル)《「けんざん」とも》 1 参上して目上の人に対面すること。げざん。げんぞう。「婿が岳父(しゅうと)に—するという風に」〈鴎外・雁〉 2 目上の人が目下の者に会ってやること。げざん。...
見参(げんざん)に入(い)・る
(「入る」が四段活用の場合)貴人に対面する。お目にかかる。「法皇の—・らばや」〈平家・四〉 (「入る」が下二段活用の場合)貴人に対面させる。お目にかける。「頸をば判官の—・れんとて取りてゆく...