はは‐びと【母人】
母を親しんで呼ぶ語。ははじゃひと。「九日は—の十三年にあたり」〈浮・一代男・七〉
はふ・る【放る】
《「はぶる」とも》 [動ラ四]はなちやる。捨て去る。「大君を島に—・らば」〈記・下・歌謡〉
[動ラ下二]さすらう。また、落ちぶれる。「親なくなりてのち、とかく—・れて」〈大和・五七〉
はぶり【葬り】
《「はふり」とも》遺体をほうむること。葬送。ほうむり。「親いみじく騒ぎて取り上げて、泣きののしりて—す」〈大和・一四七〉
はやく【早く】
《形容詞「はやい」の連用形から》 [名]早い時期。早い時刻。「—に開けた地」「朝—から並んで待つ」
[副] 1 早い時期に。かなり前に。「—親をなくした」「—世に認められた」 2 (多くあと...
はら【腹/肚】
[名] 1 動物の、胸部と尾部との間の部分。胴の後半部。また、背に対して、地に面する側。人間では、胸から腰の間で中央にへそがある前面の部分。横隔膜と骨盤の間で、胃腸のある部分。腹部。「魚の—を...
腹(はら)が大(おお)き・い
1 腹がふくれる。「猫の—・くなった」 2 度量が大きい。腹が太い。太っ腹である。「さすがに親分ともなると—・い」
はら‐ごもり【腹籠もり】
1 胎内(たいない)に子が宿ること。妊娠。懐妊。 2 父親が死んだとき、母親の胎内にいた子供。忘れがたみ。遺腹。 3 仏像などの腹中に観音像や経典などを入れこめてあること。また、そのもの。
腹(はら)は借(か)り物(もの)
母親の腹は一時の借り物で、生まれた子の貴賤は父親の身分によるという意。男尊女卑の封建社会で使われた言葉。
はらみ‐ご【孕み子】
母親の胎内に宿っている子。胎児。
腸(はらわた)が煮(に)え返(かえ)・る
言いようのないほど腹が立つ。はらわたが煮えくり返る。「親友の裏切りに—・る」