ほた‐ほた
[副] 1 機嫌よくうれしそうなさま。「母親は—として茶を進めながら」〈一葉・十三夜〉 2 しずくや花などが続いて落ちるさま。「—としずくがたれるのを」〈中勘助・銀の匙〉
ほたるのはか【火垂るの墓】
野坂昭如(あきゆき)の小説。終戦間近の神戸市で、親を亡くした兄妹が懸命に生き延びようとする姿を描く。昭和42年(1967)発表。同年「アメリカひじき」とともに第58回直木賞受賞。昭和63年(19...
ほっしんわかしゅう【発心和歌集】
選子内親王による自撰和歌集。寛弘9年(1012)成立。1巻。斎院として長く神に仕える身であった著者が、和歌により仏と結縁(けちえん)することを目的に編纂(へんさん)したもの。
ほつ・く
[動カ四] 1 あちこち歩き回る。うろつく。ほっつく。「泣きっ面をして—・きゃあがるから」〈洒・駅舎三友〉 2 金銭を浪費する。使い果たす。「親父が金を—・くゆゑ」〈浮・親仁形気・三〉
ほど‐に【程に】
[連語] 《名詞「ほど」+格助詞「に」》時間的経過を表す。…するうちに。…すると。「さて、年ごろ経る—、女、親なくたよりなくなるままに」〈伊勢・二三〉
《副助詞「ほど」+格助詞「に」》…する...
骨(ほね)に沁(し)・みる
骨までしみるほど強く感じる。骨身に沁みる。「—・みる寒さ」「親切が—・みる」
ほほ‐えまし・い【微笑ましい/頰笑ましい】
[形][文]ほほゑま・し[シク]思わず微笑したくなるさま。ほおえましい。「—・い親子の姿」 [派生]ほほえましさ[名]
ほん【品】
[名] 1 古代の中国で、官人に与えられていた位階。 2 日本で、親王・内親王に与えられた位階。一品から四品まであり、無位の者は無品(むほん)とよばれた。品位(ほんい)。 3 日本で、位階の異...
ほんがん‐じ【本願寺】
京都市下京区にある浄土真宗本願寺派の本山。山号は、竜谷山。通称、西本願寺。文永9年(1272)親鸞(しんらん)の娘覚信尼が、親鸞像を安置した御影堂を吉水(よしみず)に建てたのを起源とする。北陸...
ほんがんじ‐は【本願寺派】
浄土真宗十派の一。京都の西本願寺を本山とする。本願寺第12世准如(じゅんにょ)の時に東本願寺(大谷派)が別立して以来、両寺相並んで親鸞の法統を継承。