くぎょう‐の‐ざ【公卿の座】
儀式や集会の際に設けられる公卿の地位相応の座所。また、寝殿造りで貴人用に設けてある部屋。「新大納言成親卿をば—へ出し奉り」〈平家・二〉
楔(くさび)を打(う)ち込(こ)・む
1 敵陣の中に攻め込んで、その勢力を二分する。また、他の勢力範囲の中に地盤を築く。「一社独占の市場に—・む」 2 親しい間柄に邪魔を入れる。「互いの愛情の少しの間隙(すき)に頓(やが)ては—・ん...
くさめいきゅう【草迷宮】
泉鏡花の小説。明治41年(1908)刊行。死んだ母親の面影を求めて旅をする青年の彷徨を描く。
くしゃろん【倶舎論】
5世紀ごろ、インドの世親(せしん)の著作。玄奘(げんじょう)訳は30巻。小乗仏教の教理の集大成である「大毘婆沙論(だいびばしゃろん)」の綱要を記したもので、法相(ほっそう)宗の基本的教学書。阿毘...
くじゃくのみち【孔雀の道】
陳舜臣の長編推理小説。昭和44年(1969)刊。神戸を舞台に、日英混血の女性が自身の親の過去をひもといていく。著者は本作と「玉嶺よふたたび」で第23回日本推理作家協会賞を受賞。
くすり‐ゆび【薬指】
《薬を水に溶かしたりつけたりしたところから》親指から数えて4番目の指。紅(べに)差し指。名無(なな)し指。
くそ
[代]二人称の人代名詞。軽い親しみの気持ちを込めて用いる。あなた。きみ。「—も人も、この殿おはせむ限りは、え安くすまじかめり」〈落窪・四〉
くち‐あい【口合(い)】
1 お互いの話がよく合うこと。あいくち。 2 間に立って口をきき、仲介をすること。また、その人。仲人。「肝煎(きもい)り—ある内に、親元確かの判を取り」〈浄・傾城酒呑童子〉 3 しゃれ。地口(じ...
くち‐ごたえ【口答え】
[名](スル)目上の人に逆らって言い返すこと。口返答。「父親に—する」
くち‐もと【口元/口許】
[名] 1 口のあたり。口。「—がほころぶ」 2 口のあたりのようす。口つき。「母親似の—」 3 出入り口。はいり口。転じて、物事の初め。初歩。「木のほらの—らしく」〈浜田・むく鳥のゆめ〉
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