しょきかん【書記官】
川上眉山の短編小説。明治28年(1895)「太陽」誌に掲載。観念小説の傑作として知られる。
シングル‐ストーリー【single story】
一つの出来事が繰り返し語られることにより、固定観念が形成され、唯一の真実であるかのように認識される危険性を表す言葉。ナイジェリアの作家チママンダ=ンゴズィ=アディーチェが用いた。
しん‐けん【神権】
1 神の権威。 2 神から授けられたとする権力。近世初期のヨーロッパで、絶対王制を基礎づけた観念。→王権神授説
しんこく‐しょうせつ【深刻小説】
人生や社会の悲惨な面を深刻に描き出す傾向の小説。観念小説とともに、日清戦争後の時代を背景にしたのが一特色。広津柳浪(ひろつりゅうろう)の「黒蜥蜴(くろとかげ)」など。悲惨小説。
しん‐とう【神道】
《「しんどう」とも》 1 日本民族古来の神観念に基づく宗教的態度。自然崇拝・アニミズムなどを特徴とする。後世、仏教・儒教・道教などの影響を受けた。神社を中心とする神社神道をはじめ、教派神道・民俗...
しん‐り【真理】
1 いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の筋道。真実の道理。「永遠不変の—」「—の探究」 2 哲学で、 ㋐思惟と存在あるいは認識と対象との一致。この一致については、いくつかの説がある。...
しん‐りそうしゅぎ【新理想主義】
19世紀後半から20世紀にかけて、ドイツ観念論の精神にたちかえり、さらに発展させようとした哲学的傾向。自然主義・実証主義・唯物論に対する反動として起こった。新カント学派・オイケン・ベルクソン・ク...
じがれいはい【自我礼拝】
《原題、(フランス)Le Culte de moi》バレスによる小説三部作の総称。「蛮族の眼の下」(1888年)、「自由人」(1889年)、「ベレニスの園」(1891年)の観念小説3作からなる。
じじょう‐まれん【事上磨錬】
王陽明が修行について説いた語。観念的に考えるだけでなく、実際行動の中で知識を磨き、人格を錬成すること。
じっけん‐しゅぎ【実験主義】
1 真理を具体的な経験でとらえようとする立場。 2 デューイが主張する認識論上の立場。感覚的要素は特定の目的の実現を目ざす観念に導かれた積極的行為によってのみとらえられるもので、このような実験的...