言(い)うも更(さら)なり
「言えば更なり」に同じ。
言(い)うも世(よ)の常(つね)
どう言っても世間並みな平凡なものになってしまい、うまく言い表せない。言えば世の常。「今はとて、おちいりけむ有様、心のうち、見る心地して、悲しきなど—なり」〈狭衣・二〉
言承(ことう)け良(よ)しの異見(いけん)聞(き)かず
よい返事をするが、実際は他人の意見を聞き入れないという意。
こと‐うるわ・し【言美はし】
[形シク]言葉遣いがきちんとしていて、端正である。「若くかたちよき人の—・しきは忘れがたく」〈徒然・二三三〉
ゆ・う【言う/云う/謂う】
[動ワ五(ハ四)]「い(言)う」の終止・連体形を「ユー」と発音するところから、「ゆ」が語幹と意識されてできた語形。終止・連体形以外で「ゆわない」「ゆった」などと言うこともあるが、本来の言い方ではない。