かけ‐ね【掛(け)値】
1 値切られることを予想して、実際の販売価格よりも値段を高くつけること。また、その値段。「当店は—は致しません」 2 物事を大げさに言うこと。「—のない話、彼は優秀だ」「この本は—なしに面白い」
かけ‐まく【懸けまく】
[連語]《動詞「か(懸)く」の未然形+推量の助動詞「む」のク語法》心にかけて思うこと。口に出して言うこと。「—もゆゆしきかも言はまくもあやにかしこき」〈万・一九九〉
かげ【陰/蔭/翳】
《「影」と同語源》 1 物に遮られて、日光や風雨の当たらない所。「木の—で休む」 2 物の後ろや裏など、遮られて見えない所。裏側。「戸の—に隠れる」「月が雲の—にかくれる」 3 その人のいない所...
かげ‐ぐち【陰口】
その人のいない所で、悪口を言うこと。また、その悪口。かげごと。「—をたたく」
影(かげ)踏(ふ)むばかり
影を踏んでしまいそうなほど、きわめて近いことをたとえて言う。
かこち‐よ・す【託ち寄す】
[動サ下二]無理に関係づけて言う。こじつける。「いかにして朝(あした)のまをも—・せてあかぬ名残をしばし留めん」〈夫木・一九〉
かこ・つ【託つ】
[動タ五(四)] 1 心が満たされず、不平を言う。ぐちをこぼす。嘆く。「不運を—・つ」 2 他の事のせいにする。口実にする。かこつける。「酔ひに—・ちて苦しげにもてなして」〈源・藤裏葉〉
かごと‐がまし・い【託言がましい】
[形][文]かごとがま・し[シク] 1 恨み嘆いて言うようすがありありと感じられる。ぐちめいている。「—・い声を出すとは見下げ果てたやつで」〈芥川・おしの〉 2 言いわけがましい。「つれづれとわ...
かさね‐ことば【重ね言葉/重ね詞】
1 意味を強めるために、同じ言葉、または同じ意味の言葉を重ねて用いること。また、その言葉。「降りに降る」「仮庵(かりほ)の庵(いほ)」の類。 2 言葉の遊戯で、語頭に同じ音のつく言葉をまちがえず...
か‐しょう【訛称】
なまって言うこと。また、なまった呼び方。