いい‐かわ・す【言(い)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 互いに言う。言葉を掛け合う。「あいさつを—・す」 2 口約束をする。特に、結婚を約束する。「—・した仲」 3 歌・手紙などをやりとりする。「女友達の常に—・しけるを」〈後撰...
いい‐がい【言い甲斐】
言葉に出して言うだけの価値。「素直に聞き入れるので—がある」
いいがい‐な・し【言ひ甲斐無し】
[形ク] 1 とりたてて言うだけの値打ちがない。つまらない。「すべては礼儀を知らず、格式をわきまへざるは—・し」〈沙石集・一〇〉 2 ふがいない。いくじがない。「—・き味方の奴ばら」〈浄・太功記...
いい‐き・る【言(い)切る】
[動ラ五(四)] 1 最後まで全部言ってしまう。言い終える。「—・るか—・らないうちに質問が発せられた」 2 きっぱりと言う。断言する。「絶対にそうだと—・る自信はない」 3 はっきり口に出して...
いい‐くさ・す【言い腐す】
[動サ五(四)]悪く言う。けなす。「人の作品をあれこれと—・す」
いい‐くん・ず【言ひ屈ず】
[動サ変]言って力を落とす。しょげて言う。「昨日までさばかりあらむものの、夜のほどに消えぬらむこと、と—・ずれば」〈枕・八七〉
いい‐け・す【言(い)消す】
[動サ五(四)] 1 他人の言葉を否定する。「私の言うのを自暴(やけ)に—・そうとした」〈近松秋江・疑惑〉 2 前言を取り消す。「失言をあわてて—・す」 3 悪く言う。非難する。「古きを大袈裟(...
いい‐け・つ【言ひ消つ】
[動タ四] 1 「言い消す1」に同じ。「わざとはなくて—・つさま、みやびかによしと聞き給ふ」〈源・松風〉 2 言うのをやめる。言いさす。「はつるる糸は、と末は—・ちて」〈源・椎本〉 3 「言い消...
いい‐こな・す【言い熟す】
[動サ五(四)] 1 じょうずに言い表す。言葉巧みに言う。「一寸(ちょっと)したことをいかにも尤(もっと)もらしく—・して聞かせる」〈藤村・破戒〉 2 悪く言う。「いづれも気にいらぬ風情にてほめ...
いい‐ざま【言(い)様】
[名]ものの言い方。いいよう。「人を小ばかにした—」 [副]《「いいさま」とも》(「…といいざま」の形で)言うと同時に。言うやいなや。「『よし、行こう』と—立ち上がった」