ことば‐だたかい【言葉戦い】
1 言い争うこと。言い合い。口論。「もう—は無益と」〈二葉亭・其面影〉 2 戦場などで、まず、互いに言葉で相手をやりこめようとすること。「その後は互ひに—とまりにけり」〈平家・一一〉
ことば‐つき【言葉付き】
話すときの、言葉の調子。物の言い方。「落ち着いた—」
ことば‐づかい【言葉遣い】
物の言い方。言葉の使いぶり。「—が悪い」「丁寧な—」
ことば‐づけ【詞付け】
連歌・連句の付合(つけあい)手法の一。前句の中の言葉・物に縁のあるものをもって次の句を付ける方法。→心付(こころづ)け →物付け →寄合(よりあい)
ことば‐づめ【言葉詰め】
返答ができないほどに問いつめること。「さあ御契約は何と何とと—」〈浄・関八州繋馬〉
ことば‐てん【言葉典/辞典】
「辞典(じてん)」に同じ。「事典(じてん)」「字典(じてん)」と区別して呼ぶのに用いる語。→事典(ことてん) →文字典(もじてん)
ことば‐とがめ【言葉咎め】
相手の言葉じりをとらえてとがめること。「よう—をする。好かねえよう」〈滑・浮世風呂・二〉
言葉(ことば)なお耳(みみ)に在(あ)り
《「春秋左伝」文公七年から》以前聞いた言葉が、今でも鮮やかに耳に残っている。
言葉(ことば)な・し
なんと言ってよいかわからない。言いわけの言葉に窮する。「我が怠り思ひ知られて—・き心地するに」〈徒然・三六〉
言葉(ことば)に甘(あま)・える
相手の親切な申し出をそのまま受け入れる。多く、「お言葉に甘えて…」の形で用いる。「お—・えて先に帰らせていただきます」