いい‐すごし【言(い)過(ご)し】
言いすぎ。過言(かごん)。「十兵衛、過日(こないだ)の—は堪忍(かに)して呉れ」〈露伴・五重塔〉
いい‐すご・す【言(い)過(ご)す】
[動サ五(四)]「言い過ぎる」に同じ。「調子に乗って—・す」
いい‐すて【言(い)捨て】
《「いいずて」とも》 1 言い捨てること。また、言い捨てた言葉。言いっぱなし。「—にして立ち去る」 2 連歌・俳諧で、句を懐紙に書き留めないで詠み捨てること。また、その座興の句。「只今は連歌の—...
いい‐す・てる【言(い)捨てる】
[動タ下一][文]いひす・つ[タ下二] 1 言いたいことをその場限りに言う。言いっぱなしにする。「苦情を—・ててその店を出る」 2 ふと口にする。無造作に言う。「昔の人は、ただいかに—・てたるこ...
いい‐すべら・す【言(い)滑らす】
[動サ五(四)]言ってはいけないことまで言う。口を滑らす。「『…女中はわたくし一個(ひとり)』と—・して噤(つぐ)む口」〈逍遥・細君〉 [動サ下二]に同じ。「底意の悪を座興になし、—・する...
いい‐ずら・う【言ひ論ふ】
[動ハ四]あれこれ言う。「綱取り掛け引こづらひありなみすれど—・ひありなみすれど」〈万・三三〇〇〉
いい‐そ・える【言(い)添える】
[動ア下一][文]いひそ・ふ[ハ下二]言葉を付け加える。言い足す。「お礼の言葉を—・える」
いい‐そこない【言(い)損ない】
言いまちがえること。言い誤り。失言。
いい‐そこな・う【言(い)損なう】
[動ワ五(ハ四)] 1 言いまちがえる。言葉をまちがえたり、不適当なことを言ったりする。「台詞(せりふ)を—・う」 2 発言のきっかけを失ったり、言うことを忘れたりして言わないでしまう。「時間切...
いい‐そ・す【言ひ過す】
[動サ四]度を越して言う。言いすごす。「かしこく教へたつるかなと思ひ給へて、我たけく—・しはべるに」〈源・帚木〉