てんのゆうがお【天の夕顔】
中河与一の小説。昭和13年(1938)、「日本評論」誌に発表。日本のロマン主義文学の代表作として海外での評価も高く、カミュが絶賛したことでも知られる。
ディケンズろん【ディケンズ論】
《原題Charles Dickens》チェスタートンによるディケンズの評伝。1906年刊。
《原題Charles Dickens: A Critical Study》ギッシングによる文学評論...
でんがかのしゅうへん【澱河歌の周辺】
安東次男による文芸評論。昭和37年(1962)刊行。第14回読売文学賞評論・伝記賞受賞。
とうざいぶんがくひかくひょうろん【東西文学比較評論】
高安月郊の文芸評論集。大正5年(1916)刊。
とうようのりそう【東洋の理想】
《The Ideals of the East》美術評論家・思想家の岡倉天心による英文の著作。仏教、儒教などのアジアの思想が、日本美術の中にどのように息づいているかを論じたもの。1903年、ロン...
とびた‐すいしゅう【飛田穂洲】
[1886〜1965]野球評論家。茨城の生まれ。本名、忠順(ただより)。早稲田大学野球部監督を歴任。野球評論で精神野球を説き、学生野球の父とよばれた。著「熱球三十年」など。
ドイツろん【ドイツ論】
《原題、(フランス)De l'Allemagne》スタールの評論集。1810年、フランスで印刷されるもナポレオンにより発禁処分を受け、1813年に亡命先のロンドンで刊行。
どうばまんご【童馬漫語】
斎藤茂吉による評論。大正8年(1919)刊。明治43年(1910)から大正7年(1918)にかけて書かれた歌論を1冊にまとめたもの。
どくりつひょうろん【独立評論】
山路愛山が発刊した個人雑誌。明治36年(1903)1月創刊。国家社会主義を主張する愛山の政治評論、歴史論などを掲載。大正5年(1916)廃刊。
ないこう‐の‐せだい【内向の世代】
昭和45年(1970)前後に登場した若手作家の呼称。古井由吉(よしきち)・黒井千次・小川国夫など。文芸評論家の小田切秀雄が命名。個人の内面を描く作風を批判的な意味合いで呼んだもの。