から‐ざえ【漢才】
《「さえ」は「さい」の音変化》中国の学問に通じていて、漢詩文を作ることに巧みなこと。また、その才能。かんさい。「—はよくて、詩などは、いみじく作られけれど」〈愚管抄・三〉
烏(からす)の雌雄(しゆう)
《「詩経」小雅・正月から》二つのものが似ていて区別しにくいことのたとえ。
カリグラム【(フランス)Calligrammes】
アポリネールの詩集。1918年、著者の死後に刊行。文字で絵を描く斬新な手法を用いた。
カリドンのアタランタ
《原題Atalanta in Calydon》スウィンバーンの劇詩。1865年の作品で、初演は1906年。ギリシャ悲劇の形式にのっとって書かれた作品。
か‐りん【火輪】
1 火が輪のように見えるもの。転じて、太陽のこと。「星を連ねたる—の光の海に漂えるかとおもわる」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 「火輪車」「火輪船」の略。 3 密教で、五輪の一。
カルフ【Calw】
ドイツ南西部、バーデン‐ビュルテンベルク州の町。詩人・小説家、ヘルマン=ヘッセの出生地として知られる。ヘッセの生家や、ヘルマン=ヘッセ博物館などがある。
カルミナ‐ブラーナ【(ラテン)Carmina Burana】
《ボイエルン詩歌集の意》 ラテン語およびドイツ語で記された、12、3世紀のヨーロッパの詩歌集。1803年、ミュンヘンの南のベネディクトボイエルン修道院で手写本が発見された。当時の放浪学徒の作と...
か・れる【涸れる】
[動ラ下一][文]か・る[ラ下二]《「枯れる」と同語源》 1 池・川・井戸などの、水がほとんどなくなる。水けがなくなり、乾いた状態になる。干上がる。「泉が—・れる」「涙が—・れる」 2 湿り気が...
カレワラ【Kalevala】
フィンランドの英雄叙事詩。全50章。エリアス=リョンロート編。1835〜49年刊。古くからの口承文芸を集録したもので、雄大な構想を豊かな想像力で描いており、フィンランド独立運動の精神的支えとなった。
かろやかなこぶねにてのがれでよ【軽やかな小舟にて逃れ出よ】
《原題、(ドイツ)Entflieht auf leichten Kähnen》ウェーベルンのドイツ語による無伴奏の混成合唱曲。1908年作曲。ドイツの詩人ゲオルゲの詩に基づく。軽い小舟で逃れよ。