きみしにたもうことなかれ【君死にたまふこと勿れ】
与謝野晶子の長詩。明治37年(1904)発表。日露戦争のとき、新妻を残して出征した弟への愛をこめて作った反戦詩。
きみははなのように【君は花のように】
《原題、(ドイツ)Du bist wie eine Blume》シューマンの歌曲。歌曲集「ミルテの花」の第24曲。歌詞はハイネの詩集「歌の本」に所収の作品による。
きゃく‐いん【脚韻】
詩歌で、句末・行末に同音の語をおくこと。漢詩では一定の句末に同一の韻字を用い、西洋の詩では近接する行末に同一音ないし類似音をそろえる。「—を踏む」→頭韻(とういん)
キャントーズ【The Cantos】
パウンドの連作長編詩。現代の叙事詩を目指したもので、最初の30編は1933年に刊行。以後、断続的に新作を発表。1948年発表の「ピーサ詩編」は、翌1949年にボーリンゲン詩人賞を受賞。最終作とな...
きゅう‐きょ【鳩居】
《「詩経」召南・鵲巣から。ハトは巣を作るのがへたなため、カササギの巣にいる意》妻が自分で家をもつことができず、夫の家を自分の家とすることのたとえ。また、借家住まいのたとえ。
きゅう‐けい【九経】
中国の9種の経書。「詩経(しきょう)」「書経」「易経」「儀礼(ぎらい)」「礼記(らいき)」「周礼(しゅらい)」「春秋左氏伝」「春秋公羊伝(くようでん)」「春秋穀梁伝(こくりょうでん)」。一説に...
きゅうさい【救済】
《原題、(ドイツ)Erlösungen》デーメルの処女詩集。1891年刊。
きゅう‐そう【璆鏘】
[ト・タル][文][形動タリ]玉や金属が触れ合って美しく鳴り響くさま。また、詩や歌などの旋律の美しいさま。「琳琅(りんろう)—として鳴るじゃないか」〈漱石・吾輩は猫である〉
きゅう‐そうしき【旧相識】
昔からの知り合い。旧知。旧識。「この人は想うにたがわぬ—にて」〈鴎外訳・即興詩人〉
きゅうやくせいしょ【旧約聖書】
《旧約とは、神がモーセを通して人類に与えた契約の意》新約聖書とともにキリスト教の聖典。ユダヤ教の聖典を新約に先立つものとしてキリスト教会が採用した。律法(モーセ五書)・預言書・諸書(詩篇・箴言な...