しゃせきしゅう【沙石集】
鎌倉時代の仏教説話集。10巻。無住一円著。弘安6年(1283)成立。霊験談・高僧伝のほか、文芸談・笑話も収録。仏教思想史上だけでなく、国文学上も貴重。させきしゅう。
シャーバーズ‐ガリー【Shahbaz Garhi】
パキスタン北西部、カイバルパクトゥンクワ州の村。ペシャワールの北東約70キロメートルに位置する。古代ガンダーラ王国の中心都市の一つがあった場所であり、交通の要地として栄えた。ジャータカ(仏教説話...
しゅんじゅうさしでん【春秋左氏伝】
「春秋」の注釈書。30巻。魯(ろ)の左丘明(さきゅうめい)著と伝えられる。春秋三伝の一。歴史的記事に富み、説話や逸話を多く集め、また、礼制に詳しく国家興亡の理を説く。左伝。左氏伝。
しんきょくうらしま【新曲浦島】
新舞踊劇。3幕。坪内逍遥作。「新楽劇論」の理念の実践として明治37年(1904)発表。浦島説話を題材に、長唄や各種の日本の音曲に洋舞まで取り入れた大がかりなもの。現在は長唄による序の部分のみ上演...
しんこん‐せつわ【神婚説話】
神や神の化身と人間との結婚を主題とした説話。三輪山伝説・羽衣伝説・浦島説話など。
しんせん‐しそう【神仙思想】
古代中国で、人の命の永遠であることを神人や仙人に託して希求した思想。不老不死の仙人・神人の住む海上の異界や山中の異境に楽園を見いだし、多くの神仙たちを信仰し、また、神仙にいたるための実践を求めよ...
しんとうしゅう【神道集】
南北朝時代の説話集。10巻。正平13=延文3年(1358)ごろの成立。諸国の神社の縁起や神祇関係の事柄を集録。神道書。諸社根元抄。
しん‐わ【神話】
1 宇宙・人間・動植物・文化などの起源・創造などを始めとする自然・社会現象を超自然的存在(神)や英雄などと関連させて説く説話。 2 実体は明らかでないのに、長い間人々によって絶対のものと信じこま...
じっきんしょう【十訓抄】
鎌倉中期の説話集。3巻。六波羅二﨟左衛門入道編か。建長4年(1252)成立。十か条の教戒を立て、約二八〇の説話を集めた少年用の啓蒙書。じっくんしょう。
ジャータカ【闍多迦】
《(梵)jātaka》古代インドの仏教説話の一。→本生譚(ほんしょうたん)