ふ‐じ【不次】
1 順序・次第によらないこと。破格。「忠あらん者には、—の賞をおこなはるべし」〈古活字本保元・下〉 2 文章が乱れていること。また、そのような文章。手紙などで、自分の文章をへりくだって、末尾に記す語。
ふじ【藤】
1 マメ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。山野に自生し、つるは右巻き。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。5月ごろ、紫色の蝶形の花が総状に垂れ下がって咲く。豆果は秋に暗褐色に熟す。園芸品種が多く、棚作...
ふじ‐だな【藤棚】
1 藤のつるをはわせて、垂れさがる花を鑑賞できるようにした棚。《季 春》 2 床の間・書院などのわきに設けた棚の一。
ふせい‐ごうせい【不斉合成】
光学異性体の一方を選択的に化学合成すること。円偏光の照射下で合成反応を進めたり、不斉触媒を用いて、右旋性または左旋性の化合物の一方を高い収率で合成することができる。野依良治は不斉な配位子をもつ錯...
ふたつのさんが【二つの山河】
中村彰彦の歴史小説。第一次大戦期、徳島県に置かれたドイツ人捕虜収容所(板東俘虜(ふりょ)収容所)を舞台とする作品。平成6年(1994)発表。同年、第111回直木賞受賞。
ふたばていろん【二葉亭論】
中村光夫による文学評論。昭和11年(1936)発表。第1回池谷信三郎賞受賞。
ふねをあむ【舟を編む】
三浦しをんの長編小説。辞書づくりに取り組む人々を描く群像劇。平成23年(2011)刊行。翌年の第9回本屋大賞にて大賞受賞。平成25年(2013)映画化。
ふへんりつ【不変律】
塚本邦雄の歌集。昭和63年(1988)刊。翌年、第23回迢空(ちょうくう)賞受賞。
ふやじょう【不夜城】
馳星周の長編犯罪小説、および同作を第1作とする小説シリーズ。第1作は平成8年(1996)刊行。古神陸(こがみりく)名義でアクション系ライトノベルを執筆していた著者による初の一般小説で、第18回吉...
ふゆのほん【冬の本】
松浦寿輝の詩集。昭和62年(1987)刊。第18回高見順賞受賞。