おに‐そてつ【鬼蘇鉄】
ザミア科の常緑樹。幹は短く太い。高さ約2メートル。球果は朱紅色。南アフリカの原産で、明治初期に渡来し、観賞用。
おにどものよるはふかい【鬼どもの夜は深い】
三枝和子の長編小説。昭和58年(1983)刊。同年、第11回泉鏡花文学賞受賞。
おにのうた【鬼の詩】
藤本義一の短編小説。明治後期の上方噺家(はなしか)、2代目桂米喬(べいきょう)をモデルにした作品。昭和49年(1974)発表。同年、第71回直木賞受賞。昭和50年(1975)、作者自身の脚本によ...
おにび【鬼火】
吉屋信子の短編小説。昭和26年(1951)、第4回日本女流文学者賞を受賞。翌昭和27年(1952)、同作を表題作とする作品集を刊行。
おに‐ゆり【鬼百合】
ユリ科の多年草。山野に自生し、高さ約1メートル。地下に白い鱗茎(りんけい)をもつ。葉は細長く、付け根に黒紫色のむかごを生じる。夏、紫色の斑点のある黄赤色の花が咲く。鱗茎は食用。観賞用に栽培。《季 夏》
おにをかうごろ【鬼を飼うゴロ】
北畠八穂による児童文学作品。昭和46年(1971)刊行。昭和47年(1972)、第10回野間児童文芸賞および産経児童出版文化賞大賞を受賞。
お‐の‐み【尾の身】
鯨の背びれから尾の付け根までの肉。刺身にして賞味。
おの‐みちまろ【小野三千麿】
[1897〜1956]野球選手・新聞記者。神奈川の生まれ。慶大で剛球投手として活躍後、慶応OBからなる三田倶楽部(クラブ)に入り、大正11年(1922)米国メジャーリーグ選抜から初の白星を挙げた...
おはらめしませ【お腹召しませ】
浅田次郎の時代小説。および同作を表題作とする小説集。武士の本義が薄れつつある幕末維新期を舞台に、最後の侍たちの姿を描く。平成18年(2006)刊行。第1回中央公論文芸賞、第10回司馬遼太郎賞受賞。
おはん
宇野千代の長編小説。妻おはんと夫、その愛人との関係を関西方面の方言を用いた夫の語りで描く。昭和32年(1957)刊行。同年、第10回野間文芸賞、第9回女流文学者賞を受賞。昭和59年(1984)、...