あか‐つち【赤土/赭土】
1 鉄分を多く含んだ赤色の粘土。 2 関東ローム層のような風化して褐色となった火山灰層の土。 3 赤黒色の絵の具。
あか‐つら【赤面/赭面】
《「あかづら」とも》 1 赤い顔。あからがお。あかっつら。 2 歌舞伎の化粧法の一つで、顔を赤い砥(と)の粉で塗ること。また、その役柄。勇猛と奸悪の二様の性格を表したが、のちには敵役(かたきやく...
あから‐がお【赤ら顔/赭ら顔】
赤みを帯びた顔。日焼け・酒焼けなどで赤らんだ顔、また血色のいい顔などにいう。
しゃ【赭】
[音]シャ(呉)(漢) [訓]あかつち そお 1 あかつち。「赭土/代赭(たいしゃ)」 2 赤い。「赭顔」 [難読]真赭(まそお)
しゃ‐がん【赭顔】
赤みがかった顔。あからがお。
しゃ‐ぐま【赤熊/赭熊】
1 赤く染めたヤクの尾の毛。また、それに似た赤い髪の毛。払子(ほっす)やかつら、兜(かぶと)の飾りなどに用いる。→黒熊(こぐま) →白熊(はぐま) 2 縮れ毛で作った入れ髪。また、それを用いて結...
しゃ‐しょく【赭色】
赤褐色。あかつち色。
しゃ‐せき【赭石】
土状の赤鉄鉱。精製して深紅色の顔料として用いる。中国山西省代県に産するものが有名なので、代赭石(たいしゃせき)ともいう。
しゃ‐ど【赭土】
酸化鉄を含んで赤褐色をした土。良質のものは着色料として利用。あかつち。
そお【赭】
赤色の土。また、その色。上代、顔料などに用いた。赭土(そおに)。「仏造る真—足らずは水溜まる池田の朝臣(あそ)が鼻の上を掘れ」〈万・三八四一〉