ひ‐づめ【蹄】
1 哺乳類のうち奇蹄(きてい)類の馬・サイや、偶蹄類の牛・鹿・イノシシ、長鼻類の象などの足先にある堅い角質のつめ。 2 すぐれた馬。駿馬(しゅんめ)。「八匹の—を愛し」〈盛衰記・一四〉
まるば‐ぎしぎし【丸葉羊蹄】
タデ科の多年草。高山の湿地に生え、高さ約20センチ。葉は腎臓形で縁が波打ち、根際から多数出る。夏、緑色か紅緑色の小花を総状につける。実には翼がある。腎葉酸葉(じんようすいば)。
やくぶんせんてい【訳文筌蹄】
江戸中期の語学書。荻生徂徠著。初編6巻は正徳5年(1715)刊、後編3巻は寛政8年(1796)刊。和文を漢訳するときの手引き書で、漢文の実詞・虚詞を列挙し、その語義・用法などを解説したもの。
りゅう‐てい【竜蹄】
すぐれた馬。駿馬(しゅんめ)。竜馬(りゅうめ)。りょうてい。「宣旨をかうぶり—をさしむけらる」〈浄・用明天王〉
りょう‐てい【竜蹄】
「りゅうてい(竜蹄)」に同じ。「春宮は—にめされ」〈太平記・一七〉
りん‐てい【輪蹄】
車輪と馬蹄(ばてい)。転じて、車馬。