うわ‐み【上身】
魚をまな板にのせたときに、上になったほうの肉。⇔下身(したみ)。
え‐しん【依身】
仏語。心やその働きのよりどころとなる肉体。身体。
え‐しん【穢身】
仏語。けがれた身体。凡夫の身。「いかでか有待(うだい)の—を救療(くりゃう)せん」〈平家・三〉
えぶ‐の‐み【閻浮の身】
「えんぶ(閻浮)の身」に同じ。「—なればなほやまず思ひは深し」〈古今・雑体〉
えんぶ‐の‐み【閻浮の身】
人間世界に生まれた身。凡夫(ぼんぷ)。
おう‐じん【応身】
《(梵)nirmāṇa-kāyaの訳語》仏の三身の一。世の人を救うため、それぞれの素質に応じてこの世に姿を現した仏。釈迦(しゃか)など。
おおみ‐み【大御身】
天皇のからだ。玉体(ぎょくたい)。「—に太刀取り佩(は)かし」〈万・一九九〉
お‐の‐み【尾の身】
鯨の背びれから尾の付け根までの肉。刺身にして賞味。
お‐み【御身】
[代]二人称の人代名詞。対等またはそれに近い相手に用いる。あなた。「番頭、これ、—はいろいろの事をいふの」〈滑・浮世風呂・前〉
おん‐み【御身】
[名]「身」の敬称。おからだ。「時節柄—お大切に」 [代]二人称の人代名詞。敬意を含んでいう語。あなた。「彼は改めて—にさえ異存なくば、この際結婚して」〈福田英子・妾の半生涯〉