な【儺】
疫鬼を追い払う行事。追儺(ついな)。鬼遣らい。「晦日(つごもり)の日になりて、—といふもの試みるを」〈かげろふ・上〉
な‐まめ【儺豆】
節分の夜、悪鬼を追い払うのにまく豆。
猫(ねこ)を追(お)うより魚(さかな)をのけよ
猫を追い払うよりも魚を取りのぞくほうがよい。末梢(まっしょう)的なことにこだわるのではなく、根本を正すべきだということ。猫を追うより皿を引け。
はらい‐もの【払(い)者】
追い払いたい者。関係を絶って追い払うべき者。
ひとつめ‐こぞう【一つ目小僧】
額に目が一つしかない妖怪。関東・東北地方では事八日(ことようか)の夜に来るといって、目の多いかごを門口に高く立てて追い払う行事をする。目一つ小僧。大眼(だいまなこ)。
ひれ【領巾/肩巾】
1 上代、害虫・毒蛇などを追い払う呪力を持つと信じられた細長い薄布。 2 古代の服飾具の一。女性が首から肩にかけ、左右に垂らして飾りとした布帛(ふはく)。 3 鏡台の鏡をふくときに用いた布帛。 ...
ほうそう‐し【方相氏】
《もと中国周代の官名》宮中で、追儺(ついな)のとき悪鬼を追い払う役。黄金四つ目の仮面をかぶり、黒い衣に朱の裳(も)を着、矛と盾を持ち、内裏の4門を回って鬼を追い出した。
ほう‐ちく【放逐】
[名](スル)その場所や組織から追い払うこと。追放。「業界から—する」
ほう‐りん【法輪】
《(梵)dharma-cakraの訳》仏語。仏の教え。仏法が人間の迷いや悪を打ち破り追い払うのを、古代インドの戦車のような武器(輪)にたとえていったもの。→転法輪
ほら‐がい【法螺貝/吹螺/梭尾螺】
1 フジツガイ科の巻き貝。日本産の巻き貝では最大で、殻高30センチ以上になる。貝殻は紡錘形で厚く、殻口が広い。表面は黄褐色の地に黒褐色などの半月斑が並び、光沢がある。ヒトデ類を餌とする。紀伊半島...