けもののねむり【けものの眠り】
菊村到の小説。昭和34年(1959)刊。失踪した男の行方を追う新聞記者が麻薬密売事件に巻き込まれてゆくハードボイルド作品。昭和35年(1960)鈴木清順監督により映画化。
げっこうのひがし【月光の東】
宮本輝の長編ミステリー小説。自殺した男性の妻と、男性の同級生とが、それぞれの視点から一人の女性の半生を追う姿を描く。平成10年(1998)刊行。
げんじつ‐しゅぎ【現実主義】
現実を最重視する態度。理想を追うことなく、現実の事態に即して事を処理しようとする立場。リアリズム。
げん‐せ【現世】
《古く、また仏教では「げんぜ」》現在の世。この世。仏教では三世の一。現在生(げんざいしょう)。現在世。げんせい。「—の快楽を追う」→前世 →来世
げんせ‐しゅぎ【現世主義】
1 前世や来世を考えず、現世の生活を重んじる立場。 2 現世での名声や利益を追う一種の快楽主義。
させい‐ほうせい
[感]牛を追うときの掛け声。「—精一ぱい、ひけ共遅き牛の足」〈浄・手習鑑〉
しい
[感] 1 静粛にするようにと人を制止するときに発する声。しっ。「—、静かに」 2 動物などを追うときに発する声。しっ。「—、あっちへ行け」 3 あざ笑ったりするときに発する声。ふん。「…とよみ...
しじんすがわらみちざね【詩人・菅原道真】
大岡信の評論。平成元年(1989)刊。副題「うつしの美学」。「うつし」という概念によって菅原道真の詩を読み解き、その軌跡を追う。第40回芸術選奨受賞。
した・う【慕う】
[動ワ五(ハ四)] 1 恋しく思う。懐かしく思う。「兄のように—・う」「遠い祖国を—・う」「灯火を—・って虫が飛んでくる」 2 離れがたく思ってあとを追う。「飼い主を—・って、どこへでもついて来...
駟(し)も舌(した)に及(およ)ばず
《「論語」顔淵から》いったん口に出した言葉は、4頭立ての馬車で追いかけても、追いつくことはできない。言葉は慎むべきであるというたとえ。駟馬を追う能(あた)わず。