おくら‐か・す【遅らかす/後らかす】
[動サ四] 1 おくれさせる。あとに残らせる。「今は限りの道(=死出ノ旅路)にしも我を—・し」〈源・蜻蛉〉 2 いいかげんにする。おろそかにする。「のちの世のおん勤めも、—・し給はず」〈源・匂宮〉
おくら・す【遅らす/後らす】
[動サ五(四)] 1 「遅らせる」に同じ。「時間を—・して開演する」 2 あとに残していく。置き去りにする。「生ひたたむありかも知らぬ若草を—・す露ぞ消えむ空なき」〈源・若紫〉 [動サ下二]...
おくら・せる【遅らせる/後らせる】
[動サ下一][文]おくら・す[サ下二] 1 時間や時刻をあとに延ばす。「出発を一時間—・せる」 2 進み方を遅くする。「時計の針を—・せる」
おく・る【遅る/後る】
[動ラ下二]「おくれる」の文語形。
おくれ【遅れ/後れ】
1 他よりあとになること。他に劣ること。負けること。「流行—」 2 予定された進度、決められた時刻・期限などよりおくれること。おそくなること。また、その度合い。「仕事の—を取り戻す」「列車の—が...
おくれ‐ばせ【遅れ馳せ/後れ馳せ】
1 他の人よりも遅れて駆けつけること。「—に来る」 2 時機に遅れること。「—ながらお礼を申し上げます」
おく・れる【遅れる/後れる】
[動ラ下一][文]おく・る[ラ下二] 1 他のものよりあとになる。取り残される。「前の走者に—・れまいとして必死に走る」「流行に—・れる」「勉強が人より—・れる」 2 進み方が標準・基準より遅く...
遅(おく)れを取(と)・る
他人に先を越される。戦いや競争に負ける。「先端技術の分野で—・る」
おそ【遅/鈍】
《形容詞「おそい」の語幹》心の働きの鈍いこと。愚か。まぬけ。「みやびをと我は聞けるをやど貸さず我を帰せり—のみやびを」〈万・一二六〉
おそ‐あし【遅足】
ゆっくり歩くこと。