いっ‐ぺん【一遍】
1 一回。一度。「—乗ってみたい」→一遍に 2 ひとわたり。一部始終。「理趣分をこそ—読み侍りしか」〈発心集〉 3 (名詞の下に付き、接尾語的に用いて)表面のみで、内実のこもらないさまを表す。「...
ぎり‐いっぺん【義理一遍】
[名・形動]世間体を飾るため形式的に物事をすること。また、そのさま。通り一遍。「—な(の)あいさつ」
さん‐べん【三遍】
三度。三回。みたび。
しょうじき‐いっぺん【正直一遍】
[名・形動]ただ正直であるだけで、人よりすぐれた才能や働きがないこと。また、そのさま。「—では通用しない」「—な人」
とおり‐いっぺん【通り一遍】
1 通るついでに立ち寄っただけで、深いなじみではないこと。振り。「—の客」 2 うわべだけで誠意のないこと。また、そのさま。「—のあいさつ」
なん‐べん【何遍】
不明・不定の回数。また、多くの回数。何回。何度。「—か行ったことがある」「—やってもできない」
ひゃくまん‐べん【百万遍】
1 百万回。また、数限りなく繰り返すこと。「—頼まれても承服できない」 2 一人で念仏を百万回唱えること。 3 浄土宗で、極楽往生を願って10人ずつの僧や信者が輪になって念仏を唱え、1080個の...
ふ‐へん【普遍】
1 全体に広く行き渡ること。例外なくすべてのものにあてはまること。「人類—の原理」⇔特殊。 2 哲学の用語。 ㋐宇宙や世界の全体に関していえること。 ㋑特殊・個物に対して、ある範囲のすべての事物...
へん【遍】
[接尾]助数詞。動作・作用の回数を数えるのに用いる。上にくる語によっては「べん」「ぺん」となる。「二—も当番がまわってきた」
へん【遍】
[常用漢字] [音]ヘン(呉)(漢) [訓]あまねし 1 全体に行き渡る。あまねく。「遍在・遍満・遍歴・遍路/普遍・満遍(まんべん)」 2 回数を示す語。「百万遍」 [難読]遍羅(べら)