げんしゅく‐しゅぎ【厳粛主義】
原理・原則・法則をきわめて厳格に尊重し、守る立場。感情・欲望を抑え、理性の義務命令に従って禁欲的生活を実践することを道徳の基とする立場。カント哲学、ストア学派の倫理説が代表的。厳格主義。リゴリズム。
こうか‐かく【功過格】
道教で、日常的な行為をすべて功(善行)と過(悪行)に分け、その善悪の大きさをそれぞれ点数化して示した道徳実践のための指導書。
こうつう‐どうとく【交通道徳】
交通機関、特に自動車・電車などの運輸施設を利用するうえで守るべき道徳や礼儀。交通マナー。
こう‐てい【考定】
[名](スル)はっきりしない点を考えて明らかにすること。また、その考え。「其(その)順序を考え、其脈絡を正し、以て其教の全体を—したる者なり」〈西村茂樹・日本道徳論〉
こう‐とく【公徳】
社会生活をするうえで守るべき道徳。公衆道徳。
こうはん‐きゅうちゅう【洪範九疇】
「書経」の洪範編に述べられた政治道徳の九原則。五行(ごぎょう)・五事・八政・五紀・皇極・三徳・稽疑(けいぎ)・庶徴(しょちょう)・五福の九つ。
こくみん‐どうとく【国民道徳】
1 ある国民に固有の道徳。 2 国民として守らなければならない道徳。
こころ‐の‐ノート【心のノート】
文部科学省が平成14年(2002)より全国配布した、小中学校向けの道徳教材。生命の大切さや自律精神、社会規範などについて考えるための本。一時中断・再配布を経て平成25年(2013)「私たちの道徳...
こじん‐りんり【個人倫理】
1 道徳の原理が個人生活に適用された場合の倫理。→社会倫理 2 個人主義を基礎とする倫理学説。シュティルナー・ニーチェなどの倫理説がその代表。
こり‐かたま・る【凝り固まる】
[動ラ五(四)] 1 物が凝ってかたくなる。「壺の中で砂糖が—・る」 2 一つの事にだけ熱中して、他の事を顧みなくなる。「道徳観念に—・った人」 3 こわばる。「—・った表情」