し‐そん【至尊】
1 この上なくとうといこと。また、そのもの。「人生を万物中の—至霊のものなりと認め」〈福沢・福翁自伝〉 2 天子。天皇。「畏(かしこ)くも—の御賞美を被り」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉
しゃく‐らん【借覧】
[名](スル)書物などを借りて読むこと。「—する事を得た、故ドクトル・北畠義一郎の遺書」〈芥川・開化の殺人〉
しゅく‐もう【宿望】
「しゅくぼう(宿望)」に同じ。「某(それがし)儀明日年来の—相達(あいたっし)候て」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉
しゅっ‐かく【出格】
格式からはみだすこと。破格。「—の御引き立てを蒙(こうむ)り」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉
しょ【書】
[音]ショ(呉)(漢) [訓]かく ふみ [学習漢字]2年 1 文字をかきしるす。「書記・書写/朱書・浄書・大書・代書・板書」 2 一定のかき方でかいた文字。「書画・書道/楷書(かいしょ)・草書...
じっ‐こん【入魂】
[名・形動]《「じゅこん(入魂)」の音変化》「昵懇(じっこん)」に同じ。「介錯は—の山伏の由に候」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉
とくい‐ゆくえふめいしゃ【特異行方不明者】
行方不明者のうち、殺人・誘拐等の犯罪により生命または身体に危険が生じているおそれがある人、少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある人、水難・交通事故など生命にかかわる事故に遭遇しているおそ...
どう‐し【瞠視】
[名](スル)目をみはって見つめること。「茫然として涙に濡れたる遺書を—すること久しかりき」〈鴎外訳・即興詩人〉
にじり‐がき【躙り書(き)】
[名](スル)筆を紙に押さえつけて、にじるように文字を書くこと。「手探りで—した遺書(かきおき)を残してな」〈鏡花・歌行灯〉
のり‐と・る【乗り取る】
[動ラ四]「乗っ取る」に同じ。「主君あの城を落とせと仰せられ候わば、鉄壁なりとも—・り申すべく」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉