た‐ろう【太郎】
1 長男。また、長男に多くつけられる名。「一姫二—」 2 最初のもの、最大のもの、最高のものをさす語。地名や名詞に添えて用いる。「坂東—(=利根川)」「丹波—(=夕立ち雲)」
たろ‐しろ【太郎四郎】
人形浄瑠璃社会で、しろうと、または、ばか者・たわけ者のこと。たろうしろう。「むごく—にされるわい」〈滑・浮世風呂・三〉
たんじろう【丹次郎】
為永春水作の人情本「春色梅児誉美(しゅんしょくうめごよみ)」の主人公。複数の女性に愛されたので、江戸末期の色男の代名詞となった。
たんば‐たろう【丹波太郎】
京阪地方で、陰暦6月ごろ丹波方面に立つ夕立ち雲。
ちば‐たくさぶろう【千葉卓三郎】
[1852〜1883]明治時代の自由民権活動家。宮城県栗原郡出身。仙台藩の藩校で学び、戊辰戦争で敗戦を経験。上京し、明治13年(1880)五日市で小学校教師となり、深沢権八らの五日市学芸講談会に...
ちょうじゅうろう【長十郎】
ナシの一品種。果実は甘味が強く、果皮は茶褐色。明治中期に神奈川県の当麻長十郎が発見。
ついじ‐じょろう【築地女郎】
公家(くげ)の家に仕える女性。「—のしどけなき立姿と」〈浮・男色大鑑・一〉
つくし‐じろう【筑紫二郎/筑紫次郎】
筑後(ちくご)川の異称。坂東(ばんどう)太郎(利根川)・四国三郎(吉野川)に対していう。
つじ‐なおしろう【辻直四郎】
[1899〜1979]サンスクリット学者。東京の生まれ。旧姓、福島。古代インド文献の考証・翻訳など、日本におけるサンスクリット研究に貢献した。著「ブラーフマナとシュラウタ‐スートラとの関係」「ヴ...
つぼね‐じょろう【局女郎】
江戸時代、京都の島原および江戸の吉原にいた最下級の遊女。端(はし)女郎。