さと‐びと【里人】
1 その里に住んでいる人。その土地の人。「薪とる—の話によれば」〈樗牛・滝口入道〉 2 田舎に住む人。 3 里方の人。実家の人。「御かたがたの—侍りつるなかに」〈源・花宴〉 4 宮仕えに出ないで...
さと‐びらき【里開き】
《「ひらき」は「かえり」を忌んでいう語》里帰り。「—此の頃にない飯を喰ひ」〈柳多留・七〉
さと‐ぶち【里扶持】
里子として預けてある家へ出す養育料。江戸後期では通常、月に1分200文。
さと‐へん【里偏】
漢字の偏の一。「野」などの「里」の称。
さと‐ぼう【里坊】
山寺の僧などが、人里に構える住まい。「文覚上人の二条猪熊の—に落ち着き給ひて」〈盛衰記・四七〉
さと‐み【里曲/里廻/里回】
人里のあたり。さとわ。「見渡せば近き—をたもとほり今そ我が来る領巾(ひれ)振りし野に」〈万・一二四三〉
さと‐みこ【里巫女】
村里の神社に奉仕し、里神楽(さとかぐら)を舞うみこ。「—が御湯(みゆ)だて笹(ささ)のそよそよに靡(なび)き起き伏しよしや世の中」〈金槐集〉
さとみはっけんでん【里見八犬伝】
「南総(なんそう)里見八犬伝」の略称。
さと‐みまい【里見舞(い)】
里帰りの翌日、新郎方から人をやって、新婦の安否をたずねること。
さと‐みや【里宮】
山上の奥宮に対し、山麓の村里にある社殿。遥拝(ようはい)所として参拝者の便宜のため設けられたという。