おも‐やく【重役】
責任の重い役目。また、その役目の人。じゅうやく。「あの御方が商会の—を勤め給うと聞けども嘘のようなり」〈紅葉・不言不語〉
おも‐ゆ【重湯】
多量の水で米を炊いたときの、米粒以外ののり状の汁。病人や乳児の流動食とする。
おも‐らか【重らか】
[形動ナリ]「重りか」に同じ。「小さき唐櫃(からびつ)の、金物したるが、いと—なるを」〈増鏡・おどろの下〉 「大の男の—に歩みなして舞台に上り」〈義経記・六〉
おもり【重り/錘】
1 重さを増すために付け加えるもの。 2 秤(はかり)の付属品で、物の重さとつりあわせるための金属。分銅。 3 釣りの仕掛けを沈めるために付ける鉛。また、漁網を沈めるために付けるもの。沈子(ちんし)。
おもり‐か【重りか】
[形動ナリ] 1 いかにも重そうなさま。おもらか。「衣箱の—に古代なる」〈源・末摘花〉 2 態度などが重々しいさま。重厚なさま。おもらか。「げにいと人柄—に」〈源・竹河〉
おも・る【重る】
[動ラ五(四)] 1 病気が重くなる。「この山の上で夫の病気が—・りでもしたら」〈藤村・破戒〉 2 目方が重くなる。「そま山の梢(こずゑ)に—・る雪折れに」〈新古今・雑上〉
おもん・じる【重んじる】
[動ザ上一]「おもんずる」(サ変)の上一段化。「名誉を—・じる」
おもん・ずる【重んずる】
[動サ変][文]おもん・ず[サ変]《「おもみする」の音変化》価値のあるものとして重くみる。尊重する。重んじる。「芸術を—・ずる」⇔軽んずる。
かさなり【重なり】
重なること。また、重なっている状態。
かさな・る【重なる】
[動ラ五(四)] 1 ある物の上に、さらにそれと同類の物が載る。幾重にも層をなす。「人が—・って倒れる」 2 ある物事に、さらにそれと同類の物事が加わる。 ㋐同じ事が繰り返し起こる。たびかさなる...