あい‐ちょう【愛重】
[名](スル)愛して大事にすること。「天道を敬畏するの心と人類を—するの心と」〈中村訳・西国立志編〉
いお‐え【五百重】
いくえにも重なっていること。「白雲の—に隠り遠くとも夕(よひ)去らず見む妹があたりは」〈万・二〇二六〉
いく‐え【幾重】
何枚も重なっていること。いくつかの重なり。「雲が—もかかる」「—も人垣ができる」
いつ‐え【五重】
1 衣などを5枚重ねること。また、そのもの。「赤色に桜の—の衣」〈枕・二七八〉 2 「五重の扇」の略。
いつつ‐がさね【五つ重ね/五つ襲】
「五つ衣(ぎぬ)」に同じ。
いれこ‐じゅう【入れ子重】
入れ子1になっている一組の重箱。
いんにん‐じちょう【隠忍自重】
[名](スル)怒りや苦しみをじっと抑えて外に表さず、軽はずみな行動をしないこと。
うち‐の‐え【内の重】
いくえにも垣のある宮殿の内側。御門の内。「海若(わたつみ)の神の宮の—の妙(たへ)なる殿に」〈万・一七四〇〉
うな‐じゅう【鰻重】
《「うなぎじゅう」の略》重箱の下の箱に飯、上の箱に鰻のかば焼きを入れたもの。また、重箱に入れた飯の上にかば焼きをのせ、たれをかけたもの。
うれい‐さんじゅう【愁い三重】
1 義太夫節の語り方の一つで、多くは一段の終わりにあって、愁嘆を表すもの。また、そのときの三味線の手。 2 歌舞伎下座音楽の一つで、三味線の独奏による、愁嘆を表す効果音楽。ふつう、主役が愁いをこ...