でんかい‐けんま【電解研磨/電解研摩】
電気分解を利用する研摩法。電解液中の陽極(アノード)に工作する金属、陰極(カソード)に不溶性の金属を設置し、直流電流を流して表面が溶解することにより平滑な面を得る。
でんかい‐コンデンサー【電解コンデンサー】
電解液に金属を入れ酸化させて陽極とし、表面にできた皮膜を誘電体、電解液を陰極とするコンデンサー。小型で大容量が得られるが、温度による変化も大きい。
でんかい‐せいれん【電解精錬】
電気分解により、目的とする金属をイオンとして含む水溶液から析出する精錬法。銅のほか、銀、金、錫(すず)、鉛、ニッケルなどで行われる。
でんかい‐ほうしゅつ【電界放出】
金属表面に強い電界がかかると、トンネル効果によって電子が真空中に放出される現象。熱電子が発生しない程度の温度で電子を放出するため、冷陰極放出ともいう。電子銃、FED、走査型電子顕微鏡などに利用さ...
でんき‐さく【電気柵】
電流の流れる金属線を張り巡らせた柵。触れると衝撃がある。家畜の逃亡や害獣の侵入を阻止するために、牧場や農地などの周囲に設置される。電柵。牧場のものは電気牧柵(ぼくさく)(電牧)ともいう。 [補説...
でんき‐じょう【電気錠】
電気的な機構によって施錠・解錠する錠前。金属製の鍵を必要とせず、カードキーや暗証番号、生体認証により施解錠する。電池で動作するものを電子錠、電源から配線を通じて給電するものを電気錠として区別する...
でんき‐でんどう【電気伝導】
導体中を電荷が移動し、電流が流れる現象。金属では自由電子の移動、電解質溶液などでは正・負イオンの移動によって起こる。
でんき‐ヒーター【電気ヒーター】
ニクロム線などの抵抗の大きい金属線に電流を流して発熱させる装置。電熱器・暖房器具などに利用。
でんき‐ピンセット【電気ピンセット】
生理学の実験などで使われる二種類の金属(銅と亜鉛など)をピンセット状にしたもの。イタリアのガルバーニが、これをカエルの筋肉に接触すると収縮することを発見した。
でんき‐ぼうしょく【電気防食】
水中や土中の金属構造物に電流を流して電位を操作することで、局部電池の形成を防ぎ、その腐食を防ぐこと。