かなづち‐ろん【金槌論】
金槌で釘を打ち込むように、自分の言い分を繰り返し述べて、押し通そうとする議論。「ひっしひっしと生木に釘打つ—」〈浄・双生隅田川〉
かな‐とおし【金通し/鉄通し】
底に針金の網を張った、ふるい。
かな‐ど【金戸】
ホウボウ科の海水魚。全長約20センチ。カナガシラに似るが、胸びれ内面の下半部に楕円形の黒斑がある。北海道以南の沿岸にすむ。美味。
かな‐どう【金胴/鉄胴】
鎧(よろい)の胴の一。鉄板を蝶番(ちょうつがい)で合わせた胴。鉄板の表面を布帛(ふはく)で包んだ錦(にしき)包みや緞子(どんす)包みがあり、鎧の下に着用した。
かな‐どうろう【金灯籠】
鉄・銅・真鍮(しんちゅう)などの金属で作った灯籠。
かな‐ばさみ【金鋏/金鉗】
1 金属板や針金を切るのに用いるはさみ。 2 「金箸(かなばし)」に同じ。
かな‐ばし【金箸】
鍛冶(かじ)の際に、焼けた鉄などを挟むための鉄製の器具。かなばさみ。
かな‐ばた【金機】
金属製の機織り機。また、りっぱな機織り機とも。「雌鳥が織る—」〈仁徳紀・歌謡〉
かな‐ばち【金鉢/鉄鉢】
1 金属製の鉢。食べ物を盛る。 2 兜(かぶと)の鉢で、鉄板を張り合わせたもの。革製の練鉢(ねりはち)に対していう。
かな‐ばん【金判】
金属製の印判。